國司神社くにしじんじゃ


 西長江町の上組公民館の隣に神社の鳥居があります。
 元の社地を探して集落で尋ねましたが、跡地や荒神の場所は全くわかりませんでした。今では、荒神といえば、猪目の滝入口にある荒神を指すようです。

 「昔、いつの頃か近くの者が杵築大社の分霊を受け、字國司に小祠を建てて祀っていた。後に現社地へそれを移したが、その年代は詳らかでない。最古の棟札によれば、天正七年(1579)十月十日、鰐尾城主長江村地頭大廻三郎右衛門清長が本願になり、国主大明神を再興したとある。
 祭神は国常立尊、大国主命、稲田姫命の三柱である。明治四一〜四二年に往時、垂水社(式内社)を合祀してある西長江の新宮、東長江の姫二所、日御碕、天森の四社がこれに合祀された。―略―
 神社の北方約100米の神宮寺があり、室町後期といわれる奈良仏師、康秀法眼作の薬師如来の像等が安置してあるが、起源は不明である。」(神社説明文)

 「『国司組』の裏にまとまった畑地があり、山側に『御腰掛けの森』がある。ここに天正七年(1579年)まで『国主大明神』を祀る小社があり、これを現在の地に移したのが今の『国司神社』である。」(地名が語るふるさと古江)

 「腰掛森 國司村という所にあり。九月八日弊を立まつる」(雲陽誌)

 「元の社地国司は、現社地の東北向側の畑中にあって、腰掛けの森と称し、今は竹やぶとなり、荒神をまつっている。」(古江村誌)

 雲陽誌には「国司大明神」とあり、「国常立尊大国主命稲田姫を祭る」とあります。
 また、「新宮権現 伊弉冊尊なり」、「垂水明神 罔象女命なり」、「姫二所明神 秋鹿姫命を祭る」、「日御碕大明神 天照太神を祭る」、「大森大明神 天御中主尊なり」とあります。(「大森大明神」とあるのは、「天森神社」のことでは?)

 合祀されている垂水社について、「出雲国式社考」には「垂水社は足日山(経塚山)にあったもので、、水は氷の誤りで「垂氷」タルヒが本当だとし、足日山にあったからの名前」としています。

 風土記の垂水社については、他の論社に佐太神社の境内社があります。

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:国常立尊くにとこたつのみこと大国主命おおくにぬしのみこと稲田姫命いなたひめのみこと
 合祀神社:垂水社(風土記、延喜式)、新宮神社姫二所神社日御碕神社天森神社
 境内社:

 所在地:松江市西長江町512
 訪問日:2021年2月28日、2021年9月19日


鳥居の内側に風化した小さな狛犬がある。

長い石段を上がる。石段途中の石灯籠には天保七年とある。石段上に随神門がある。

手水鉢

境内全景拝殿拝殿内の扁額

本殿本殿右の境内社

右奥の荒神歳徳神?本殿の左側

天保六年の社日大神岩の上に社日碑と小祠がある。



旧社地

集落の背後に広い畑地がある。竹林の中が旧社地という。




松江の神社