新宮神社しんぐうじんじゃ


 西長江町広垣で尋ねると、「家の横の竹やぶの中あたりにあったのではないか。」とのことでした。
 竹藪の北側から入ってみると、広い場所があり、この辺りかとも思いましたが、何の痕跡もなく、水田の跡かもと思われました。諦めて竹藪の外から東へ回って見ていると、大きな石のようなものが見えました。御影石の上部が丸く穴が開けられているので、手水鉢のようです。また近くに太い御影石の折れた円柱があり、鳥居の部材のようにも思えました。どうも、ここが神社跡と思われます。

 垂水社を合祀した後、明治四十二年に國司神社に合祀されています。
 「明治四十二年四月二十三日西長江鎮座新宮神社東長江鎮座姫二所神社始めて天森神社日御崎神社を合祀した。中にも新宮神社は既に古昔垂水神社を合祀す。」(神国島根)

 「『新宮越し』 元新宮神社跡より秋鹿町井神に通ずる。」(地名が語るふるさと古江)とあり、家の脇から竹林へ入る径が、この「新宮越し」と思われます。

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:事解男命ことさかおのみこと
 境内社:

 所在地:松江市西長江町広垣
 訪問日:2022年1月8日、2021年9月19日


大きな木の奥になる。藪の中に大きな石がある。

手水鉢と思われる。円柱の石材がある。

北側から藪に入る。平らな広い場所がある。水田跡か?

車庫の脇から山への細い径がある。神社はこの右手の藪にあったらしい。竹林の中に新宮越しの径が続く。




松江の神社