山代神社やましろじんじゃ


 山代神社の旧社地が茶臼山の中腹にあるということなので、探してみました。標高100mあたりにあるとのことですが、登山道の標高100mあたりは笹が密生して入れないので、少し登って笹の藪が切れたところから山へ入りました。急斜面を横切り、しばらく進むと、斜面の下に平場があり、笹が刈られ、周辺には石垣が崩れた跡なのか、多数の石が散乱していました。ここが旧社地と思われます。

 「江戸末の『出雲神社巡拝記』には『今俗に茶臼山といい、此の山の半腹に森今猶あり』とみえ、移転後も何らかの形で旧社地も信仰の対象となっていたと考えられる。旧社地の字は高森といい、現在は荒れた木立の中にかって社があったことを偲ばせる石群れがあるのみである。」(出雲国風土記註論)

 「旧社地は、茶臼山の南登山口から登っていく。・・・加藤義成氏の『古代の祭祀遺跡』掲載地図に山代神社跡がみえる。その場所が標高100mの等高線上にあることをたよりに、登山道の標高100mあたりから山の中へ進んでいくと平坦な場所を見つけた。・・・そこには石群れがあったが、旧社地の確証は得られなかった。」(出雲神社探訪)

 出雲風土記:山代社やましろのやしろ
 延喜式:山代神社
 主祭神:山代日子命やましろひこのみこと
 境内社:

 所在地:松江市山代町
 訪問日:2022年4月6日


南口登山道へ向かう。民家の手前で山へ入る。標高50mあたり。

標高100m附近は笹が密生する。少し登って笹がないところから入る。急斜面を横切る。

斜面の下に明るく平坦な場所がある。笹が刈られた形跡がある。

斜面などに石が散在する。





松江の神社