杢屋神社 |
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柿原池とろう学校の間の森の中にあります。旧社地は、850mほど北の向陽台団地の西側の杉林の中にあったようですが、大正2年に地区の中心である現在地へ移転しています。 「古江公民館パンフレット」にある、「旧持田村坂本政右衛門の作」とあるのは、持田村坂本の石川政右衛門の誤りではないだろうか。坂本町の元諏訪神社の社殿が杢屋神社へ移築されたと、持田公民館の「里の息吹」にあります。 「当社の鎮座の年代は詳らかではないが、もと佐太神社の末社の一つとして古志町杢屋1番地にあったが、大正2年に現在の稲荷山の地に移された。祭神は蛭子命と天照大神であるが、後に同じ古志町の字西ノ谷の七所神社の天御中主尊外四柱の神を合せ祀った。本殿は・・・旧持田村坂本政右衛門の作という。」(古江公民館パンフレット) 「天照大神はもと字大谷若宮の祭神で、明治七年合祀。天御中主尊外四神は、もと七所神社と称し、三笠山に鎮座したが、永禄年間、字西の谷に移転、大正元年十月十二日合祀。」(古江村誌) 「同七年(明治)大谷の若宮、大正二年野間の無格社七所神社を合祀して」(神国島根) 「木工夜大明神 蛭児尊なり」、「七所権現 天神七代の神を勧請す、山の高さ百二十間、半腹に本社あり」、「大谷若宮 天照大神を祭る」(雲陽誌古志の項) この七所神社は、現在はこの杢屋神社に合祀されています。しかし、「出雲国風土記註論」などでは、朝日山にあった七所神社が合祀され、風土記の「毛之社」だとされています。 出雲風土記:毛之社延喜式: 主祭神:蛭児神 配祀神:天照大神、天之御中主命、高皇産霊命、神皇産霊命、伊邪那岐命、伊邪那美命 境内社:惣荒神社
所在地:松江市古志町1732 |
道路から参道を上がる。 | 道路に出会い、鳥居がある。 | 石段の上に狛犬がある。 |
風化した狛犬 | 大正二年の石灯籠 | |
拝殿 | 扁額 | 本殿 |
神楽殿 | 境内の全景 |
旧社地 地域の方に旧社地を尋ねると、「団地の西に畑があり、その奥の杉林の中にあった。今は何も残っていない。」とのことでした。 杉林の中には何段かの削平されたような平場があり、また四角に加工された石材が1個あり、ここが神社跡と思われました。 |
向陽台団地 | 団地西側の杉林 | |
神社跡地? | 四角な石材があった。 |