氷川神社ひかわじんじゃ


 宍道町宍道の旧国道から細い路地を入ると一の鳥居があり、参道が続いています。

 「当社は風土記延喜式に見えないけれども元祇園社と称し地方民の深く崇敬する神社で、天正十年大檀那宍道政慶の祇園社修復の棟札が残っている。旧社伝によると貞観十八年丙午十月十一日に勧請京都祇園と同体なり云々と見えて居る。明治四十年大字宍道字白石の氏神であった三崎神社を合祀した、明治三年三月三月氷川神社と改称し・・・。埼玉県大宮市元官幣大社氷川神社の分霊を勧請したとも伝えられる。」(神国島根)

 「境内には臥龍山からの滲み水がたまる洞穴があり、古来、神事に使われていました。現在は、美肌に良いとされています。」(HPくにたまの会)

 雲陽誌に、「祇園社 素盞鳴尊をまつる。故に吾勝尊穂日命櫛樟日命田心姫命湍津姫命天津彦根命活津彦根命市杵島姫をあわせまつるなり」とあります。

 「由緒 不詳。近世には祇園社と称し、現在も当社の別名として用いられている。明治2年(1869)、氷川神社に改称。社伝によれば、貞観18年(1876)京都祇園社からの勧請としている。・・・明治初年には三崎神社の境外社とされていたが、逆に1907年(明治40)に三崎神社、恵比寿神社を合祀している。」(宍道町史)

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:建早須佐之男命たけはやすさのおのみこと櫛稲田姫命くしなだひめのみこと天忍穂耳命あめのおしほみみのみこと天穂日命あめのほひのみこと天津日子根命あまつひこねのみこと活津日子根命いくつひこねのみこと熊野久須昆命くまのくすびのみこと多紀理毘女命たきりひめのみこと市杵島姫命いちきしまひめのみこと多岐都比賣命たきつひめのみこと
 配祀神:大巳貴命、大国主命、事代主命
 合祀:
 境内社:天満宮、蚕養國神社、(道守・清向)稲荷神社、歳徳神社、客大明神
 合祀神社:三崎神社、恵比寿神社、高貞社八幡宮

 所在地:松江市宍道町宍道858
 訪問日:2021年4月24日


路地を入る。一の鳥居二の鳥居

石段下に二の鳥居がある。石段途中の風化した狛犬

石段上の狛犬

境内の小さな狛犬境内の全景

もう一段上に社殿がある。左の御札所(拝殿)右の歳徳神

手水鉢石垣下の狛犬

本殿扁額

右の境内社 天満宮荒神「御霊荒神」とある。

洞穴水が滲み出すという洞穴か?本殿下にあるが?

左にある境内社 蚕養國神社右奥にある道守・清向稲荷神社

稲荷神社横にある多数の小祠




松江の神社