劔神社 |
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八雲町日吉の意宇川の切り通しの東の山の頂にあります。鳥居の先の長い石段を上がると、右手に日吉神社があります。その脇にもう一段石段があり、その上に劔神社があり、本殿の後に二宇の境内社があります。 雲陽誌に「剱山明神 延喜式に能利刀神社と記す、風土記に載る詔門社是なるべしや、日本紀に曰、伊弉諾尊伊弉冊尊を追て黄泉に入、・・・剱をぬきたまう所なり、よって剱山と号す」とあります。(能利刀神社(詔門社)は、熊野大社の境内社に合祀されていると考えられています。) 境内社の藤森神社について、雲陽誌には「神号しれず、案ずるに城州藤の森の神を勧請するか」とあります。山城国(京都)の藤森神社には舎人親王が祀られています。 境内社の日吉神社は、雲陽誌にある「山王権現」が境内に移されたものとされ、「伊弉冊尊をまつる、縁起社記なし、故に垂跡の歴数しれず、祭祀卯月中の申の日八月廿八日なり、延寶年中建立棟札あり」とあります。 八雲村誌に、「大草村字山王山『日吉神社』。『日吉神社』は、明治四十四年劔神社境内に遷されたが、劔神社の末社ではなく、独立社である。」とあります。 山王権現は神仏習合の神で、明治期の神仏分離により山王権現を祀る神社の多数は日吉神社などになったようです。 出雲風土記: 延喜式: 主祭神:伊弉冊命 配祀神:大山祇命、中山祇命、麓山祇命、正勝山祇命、籬山祇命 境内社:日吉神社、藤森神社(舎人親王)、稲荷神社(稲倉魂命) 所在地:松江市八雲町日吉10 訪問日:2021年2月22日 |
竹林の脇に参道がある。 | 風化した狛犬が1体だけある。 | |
鳥居から左へ石段がある。 | 長い石段が上がっている。 | 石段の上に灯籠がある。 |
石灯籠には嘉永七年の刻みがある。 | 手水鉢 | 石段上の一段目の日吉神社 |
狛犬 | 紀元二千六百年(昭和15年)記念とある。 | 拝殿 |
扁額 | 本殿 | もう一段石段を上がる。 |
石段の上に社殿が見える。 | 紀元二千六百年記念の狛犬 | |
拝殿 | 拝殿内部にある扁額 | 本殿 |
二宇の境内社がある。 | 境内社(右) 稲荷神社 | 境内社(左) 藤森神社 |
荒神 | 社日碑? |