劔神社つるぎじんじゃ


 八雲町日吉の意宇川の切り通しの東の山の頂にあります。鳥居の先の長い石段を上がると、右手に日吉神社があります。ただ、日吉神社は剣神社の境内社ではなく、独立した神社だそうです。その脇にもう一段石段があり、その上に劔神社があり、本殿の後に二宇の境内社があります。

 「剱山明神 延喜式に能利刀神社と記す、風土記に載る詔門社是なるべしや、日本紀に曰、伊弉諾尊伊弉冊尊を追て黄泉に入、・・・剱をぬきたまう所なり、よって剱山と号す」(雲陽誌)

(能利刀神社(詔門社)は、熊野大社の境内社に合祀されていると考えられています。)

 境内社の藤森神社について、「神号しれず、案ずるに城州藤の森の神を勧請するか」(雲陽誌)とあり、「日本書紀の完成に協力した舎人親王を祀る藤森神社も境内にあり」(境内説明文)とあります。

 「大草村字山王山『日吉神社』。『日吉神社』は、明治四十四年劔神社境内に遷されたが、劔神社の末社ではなく、独立社である。」(八雲村誌)

 「本社より未申の方十間計り去りて嶮岨の峨々たる巌峯に天狗磐とて石殿あり」(神社明細帳)

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:伊弉冊命いざなみのみこと
 配祀神:大山祇命おおやまつみのみこと中山祇命なかやまつみのみこと麓山祇命はやまつみのみこと正勝山祇命まさかやまつみのみこと籬山祇命まがきやまつみのみこと
 境内社:藤森神社(舎人親王)、稲荷神社(稲倉魂命)

 訪問日:2021年2月22日


竹林の脇に参道がある。風化した狛犬が1体だけある。

鳥居から左へ石段がある。長い石段が上がっている。石段の上に灯籠がある。

石灯籠には嘉永七年の刻みがある。手水鉢石段上の一段目の日吉神社

狛犬紀元二千六百年(昭和15年)記念とある。拝殿

扁額本殿もう一段石段を上がる。

石段の上に社殿が見える。紀元二千六百年記念の狛犬

拝殿拝殿内部にある扁額本殿

二宇の境内社がある。境内社(右) 稲荷神社境内社(左) 藤森神社

荒神社日碑?




松江の神社