多藝神社たきじんじゃ


 荘成町の成相寺の裏山になるので、成相寺の石段前から右へまわって行くと、鳥居があって、その先に急な石段があります。
 この神社は、出雲国風土記に記されている宇多貴社であるという説もあります。

 「この神社は、出雲国風土記に記されている宇多貴社であるという説もあるが、判然としない。ご祭神は速玉男命で、古くから成相寺村の氏神として祀られ、神官と僧侶の両方が奉仕していたが、正德五年(1715)成相寺住職によって祀られることになり、鎮守権現とよばれるようになった。
 明治三年神仏分離によってこの社殿はとりこわされたが、明治五年三月社号を多藝神社と改め、九月田荒神の境内に再建、明治十二年十二月元の社地であった現在地へ社殿を建立し奉還した。」(案内説明文)

 「宇多貴社 ・・・因みに清原太兵衛の紀功碑の所在する地の小字は『宇多貴』であり、旧社地の可能性が大である」(出雲国風土記注論)

 「宇多貴社の論社としては、他に佐太神社の境内社が挙げられている。」(出雲神社探訪)

 「宇多貴社者即在佐太宮内村」(出雲風土記抄)、「宇多紀神社 佐田宮内村にあり」(出雲国式社考)

 出雲風土記:宇多貴社うたきのやしろ
 延喜式:宇多紀神社
 主祭神:速玉男命はやたまおのみこと
 境内社:

 所在地:松江市荘成町554−1
 訪問日:2021年2月28日


成相寺の手前から右へ入る。右の下段の道を入って行く。突き当りに石段があり、鳥居がある。

鳥居の先に急な石段がある。

登り口の狛犬明治十二年と刻まれている。石段の上に拝殿がある。

石段上の石灯籠は明治十九年とある。手水鉢拝殿

扁額本殿右にある歳徳神

左にある神楽殿




松江の神社