多太神社ただじんじゃ


 岡本町の道の駅から北へ進むと、広域農道を越えた秋葉山の麓にあります。

 「創立年代は不詳でありますが、出雲国風土記の秋鹿郡多太郷の項に「多太社」と記載されている古社であります。須佐能乎命と櫛稲田姫との五番目の御子 衝桙等乎而留比古命が国を巡っておられました時 この土地を訪れると「我が心は明るく汚れのない正しい心持ちになった。我はこの土地に鎮まろう」と言われました。故にこの「正しい」をとって「多太郷」という地名がつけられました。」(境内説明書き)

 「羽鳥大明神 鳥石楠舩神なり・・・社の下に神明の乗て来り玉ふ舩なりとて長さ七尺横四尺五寸の舩石有」(雲陽誌)

 「出雲国風土記註論」によると、近世初頭までは、「風土記」社とされていましたが、神主の交代などで、『日本書紀」神話との関係から、羽鳥大明神、祭神稲背脛命へ変わり、その後、祭神は鳥石楠船神となり、さらに明治期になり、多太神社、衝桙等乎而留比古命へと変わったようです。

 出雲風土記:多太社ただのやしろ
 延喜式:
 主祭神:衝桙等乎而留比古命つきほことおしるひこのみこと
 配祀神:稲背脛命いなせはぎのみこと
 境内社:稲荷社、八幡宮、艫田神社(飛地境内社)

 所在地:松江市岡本町876
 訪問日:2021年2月14日


秋葉山の西側麓にある。

狛犬には大正十二年の刻みがある。

境内の右側にある船形石手水舎随神門をくぐる。

拝殿昭和八年の石灯籠本殿

本殿右横の大岩に社日碑が乗っている。本殿左の境内社手前が八幡宮

奥にあるのが稲荷社

神楽殿




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