杉戸神社すぎとじんじゃ


 大野町殿山の大型農道から更に600mほど旧道を上がると、民家の進入路の先に斜面を上る石段があります。これが古い神社への参道で、民家の脇から山へ入ると、「杉戸神社旧跡地」の標識が立っています。今は草野神社の境内にあります。

 「草野神社 境内社 杉戸神社 祭神 大物主命(もと字高木にあったが、明治四十五年遷座した)」(大野郷土誌)

 「同社は『雲陽誌』には『杉戸権現』とみえ『社なし、三輪明神を勧請したりという』とある。同社の祭神は大物主命であり、それを『三輪明神』というのであろう。但し、『雲陽誌』によるならば同社は近世成立の可能性が大であり、『風土記』社としては問題を含んでいるといえよう。」、「細原八幡宮こそ細見上社ではなかろうか。細原八幡宮は元禄十三年までは確認でき、神田という字も残っている。そのように細見下社を比定できるならば、下社として牛鞍大明神が位置づけられよう。」(出雲国風土記註論)

 出雲風土記:下社しものやしろ
 主祭神:大物主命おおものぬしのみこと

 所在地:松江市大野町杉戸
 訪問日:2021年11月6日


民家の裏山にある。道路脇の斜面に石段がある。

民家脇から山へ入る。竹が密生している。旧跡地の標識がある。





松江の神社