上根尾の宗荒神そうこうじん


 大野町上根尾の一楽から畑の脇を少し下がったところに注連縄が張ってあり、そこから左の山へ入ると、「宗荒神」と刻まれた楕円形の自然石が祀られています。地元の方の話では、「細見神社のお祭りの時に藁蛇を作りお祭りをしている。畑の上の家の屋号が一楽という。」とのことでした。

 大野郷土誌には、「手荒神」とありますが、現地の石には「宗荒神」と刻まれており、大野郷土誌の誤植ではないかと思われます。しかし、「宗荒神」という意味も不明です。また、一楽という地名も、大野郷土誌や雲陽誌は細見神社のあたりを言っていますが、地元の方は荒神の近くの家の屋号として話されました。

 「上根尾、一楽の上に、手荒神という塚がある。このお祭りは、細見神社大祭当日に、神主が山へ登って祭ることが古来行われている。思うにこの塚は、もと牛の遺霊を祀ったものと考えられる。」(大野郷土誌)

 所在地:松江市大野町上根尾
 訪問日:2021年8月29日


畑の脇の径を下りる。トラックの脇から林へ入る。竹林内へ上がる。

左へ曲がって上がる。右に石灯籠と奥に楕円形の立石がある。

小さな石灯籠「宗荒神」と刻まれている。




松江の神社