上根尾の宗荒神そうこうじん


 大野町上根尾の一楽から畑の脇を少し下がったところに注連縄が張ってあり、そこから左の山へ入ると、「宗荒神」と刻まれた楕円形の自然石が祀られています。地元の方の話では、「細見神社のお祭りの時に藁蛇を作りお祭りをしている。畑の上の家の屋号が一楽という。」とのことでした。

 大野郷土誌には、「手荒神」とありますが、現地の石には「宗荒神」と刻まれており、大野郷土誌の誤植ではないかと思われます。しかし、「宗荒神」という意味も不明です。また、一楽という地名も、大野郷土誌や雲陽誌は細見神社のあたりを言っていますが、地元の方は荒神の近くの家の屋号として話されました。

 大野郷土誌に、「上根尾、一楽の上に、手荒神という塚がある。このお祭りは、細見神社大祭当日に、神主が山へ登って祭ることが古来行われている。思うにこの塚は、もと牛の遺霊を祀ったものと考えられる。」とあります。

 所在地:松江市大野町上根尾
 訪問日:2021年8月29日

 荒神:中国地方の山村や、瀬戸内の島々、四国の北西部、九州北部には、樹木とか、大樹の下の塚を荒神と呼んで、同族の株内ごとにまた小集落ごとにこれを祀る例が多い。部落で祀るものは生活全般を守護する神として山麓に祀られることが多い。樹木の場合は、地主神、作神(さくがみ)であり、牛馬の安全を守るが、甚だ祟りやすいともいう。(ウィキペディア)
 
 出雲(島根県東部)から伯耆(鳥取県中西部)にかけて、荒神にその年の収穫を感謝する行事が濃密に分布しており、毎年収穫後の11月から12月を中心とする時期に行われます。巨大な藁蛇(わらへび)と大量の幣束(へいそく)を製作し、荒神を祀った樹木や石などに供えることを基調にしながら、多様な形態をもって伝承されています。(鳥取県)

畑の脇の径を下りる。トラックの脇から林へ入る。竹林内へ上がる。

左へ曲がって上がる。右に石灯籠と奥に楕円形の立石がある。

小さな石灯籠「宗荒神」と刻まれている。




松江の神社