稲荷神社いなりじんじゃ


 下東川津町祖子分で「新宮神社跡」を尋ねると、「神社跡はわからないが、祖子分公会堂の谷を入って、二軒目の家の手前から山へ登ると、『えなーさん』がある。」と教えていただきました。
 畑の脇の径を山へ入ると、左側の竹やぶの中に、大きな手水鉢や多数の古い瓦が積まれていました。その脇を登っていくと分岐があり、直進は北の谷へ下るようです。右の尾根を上がっていくと、斜面の径には踏石が残っています。やがて峠に着くと、左に狛犬と社が見えました。子狐が並べてあるので、稲荷神社のようです。「えなーさん」とは、出雲弁で「稲荷さん(稲荷神社)」のことでした。詳細は不明です。

 山への入口にあった手水鉢や瓦は少し新しい感じもしましたが、ここが新宮神社跡ではないかと思いました。しかし、近くの家で尋ねると、「そこは、うちの屋敷跡だ。神社跡は峠の少し右手前の山の中にあったと聞いている。礎石だけが残っている。」とのことでした。

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:
 境内社:

 所在地:松江市下東川津町祖子分
 訪問日:2021年10月6日


はで木小屋の手前から径がある。入口すぐ右に宅地跡がある。

広い山径を上がる。分岐を右へ行く。尾根道を登っていく。

踏石が残っている。この先が峠になる。峠の左に狛犬が並んでいる。

手水鉢風化した小さな狛犬がある。

狛狐が1体だけいる。手水鉢弘化四年の石灯籠

小さな狐像が並んでいる。

側に古い社が残されている。境内の全景




松江の神社