八幡宮はちまんぐう跡?


 宍道町史に、「八幡宮 宝暦2年(1752)の棟札によれば字椎山の地に遷座とされている。『雲陽誌』には下倉八幡と記される。1908年(明治41)、身武智神社の境内社となる。」とあります。宍道町歴史資料集(地名編)によって、字名「椎山」を探すと、石宮神社の南の山に「椎山」を見つけることができました。またこの山には、「椎山第1号墳」をはじめ椎山古墳群があります。近くの方に尋ねると、「よくわからないが、古墳の近くにあったのではないか。」、また高齢のお婆さんにも尋ねましたが、「このあたりにあったらしいが、今は身武智神社の境内にある。」ということで、あまり情報が得られませんでした。

 「古墳の近く」という情報を頼りに、丘の上の「椎山第1号墳」の案内標識に従って、民家の石垣の脇から山へ向かいました。説明板の前から左へ折れて林内へ入ると、山道には敷石が残っていました。案内標識から右へ折れると、すぐに古墳の後円部が見えてきます。
 古墳から右折したところへ引き返し、さらに直進すると頂上部は平坦な場所となっています。昔は家があったのか、やかんなどのゴミが散乱していました。古墳の近くに神社があったとすれば、この平坦な頂上ではないかと思われますが、情報不足です。

 出雲風土記:
 主祭神:誉田別命ほんだわけのみこと

 所在地:松江市宍道町白石下倉
 訪問日:2022年5月10日


宍道町白石
北から見た字椎山のある山
東から見た字椎山のある山 案内標識がある。

民家の石垣の脇から山へ向かう。
説明板の前から林内へ入る。

敷石が残っている。
案内標識で右折する。

すぐに古墳が見えてくる。 引き返して頂上へ向かう。 平坦な頂上にあったかもしれない。








松江の神社