那智神社なちじんじゃ跡地


 田んぼの脇から林の中に入ると、笹が多くなってきていますが平場があり、手水鉢が一つ残っているだけでした。

 『運陽誌』の秋鹿郡の大野の項に那智権現があり、「伊弉冊尊なり、社二尺四方、此処をくりなしといふ」とあります。

 『出雲国風土記考證』には、「津ノ森字神社より正北直線十三町の處にある。下大野クリナシの那智神社であって、伊邪那美命を祀る」とある。那智神社は明治時代まで大野町中ノ手字栗無に鎮座していたが草野神社に合祀されたらしい。那牟社が那智神社という根拠はない。現地の人に聞くと、那智神社は公民館に移されたと言っていた。(出雲神社探訪)

 「大野郷土誌」の草野神社の項に、「合祀 那牟神社 祭神 速玉男命、事解男命(もと中ノ手字栗無に鎮座、風土記の社、明治四十五年三月合祀)」とあります。

 資料に公民館に移転とあるので、秋鹿公民館へ行ってみましたが、それらしきものはなく、地域の集会所の横に、歳徳神がありました。これが那智神社にあったものが移されたものなのでしょう。

 出雲風土記:那牟社なむのやしろ
 主祭神:伊邪那美命いざなみのみこと
 合祀:
 境内社:
 合祀先:草野神社

 所在地:松江市上大野町中ノ手
 訪問日:2021年1月31日、2月14日

電柱の後ろの森の中にある。林の中へ径がある。杉並木を上がる。

手水鉢が残っている。平場がある。



中ノ手の集会所の横にある。歳徳神(元那智神社)




松江の神社