三加守様みかもりさま


 島根町野井の漁港の向かいにある児童館脇を入ると、裏のコンクリート擁壁に小さな社が取り付けてあります。

 爾佐加志能為神社は、その昔向かいの築島にあり、築島神社と言っていたが、陸地に移し、加無利明神(神守大明神)と言っていた。その後、氏神の日御碕神社に合祀し、爾佐加志能為神社と改名したようです。その陸地に移ったときの社地が、三加守様として祀られているようです。

 「旧社地は築島で築島神社といっていたが、陸地に移して三加守様とよばれたようである。」(出雲神社探訪)

 雲陽誌に、「日御崎大神宮 素盞嗚尊」、「加無利明神 椎の木を神木とす」とあります。

 「宝永七(1710)年の「雲州四十二浦の詠歌」にみえる野井の神社は日御崎神社であった。当時、古代の爾佐加志能為神社の系譜を引く「加無利明神(神守大明神)」は零落し、椎の木祭っていた。当然、参拝客は社殿を持つ新しい日御崎神社に参拝したが、明治に入り「延喜式」重視により、日御崎神社に「加無利明神」を相殿にし、社名を古代の「爾佐加志能為神社」にして今日に至っている。「爾佐加志能為神社」の旧社地は野井の漁業組合付近であった。」(爾佐加志能為神社境内説明板)

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:
 境内社:

 所在地:松江市島根町多古
 訪問日:2021年10月10日


児童館の脇から裏へ回る。コンクリート壁に社がある。





松江の神社