神魂神社かもすじんじゃ


 「地元では「大庭の大宮さん」と呼ばれる。現在の本殿は1583年の造営で、現存する大社造りでは最も古く、国宝に指定されている。古くは出雲国造の邸内社と考えられる。国造火継ぎ神事や古伝新嘗祭が行われるなど、出雲大社との縁が深い神社。」(大庭公民館パンフレット)

 「天穂日命が大国主大神に出雲国奉還を促し給う時、大庭釜ヶ谷に天降り、出雲大神・出雲国総産土大神として伊弉冊大神を祀られたと伝えられている。その後天穂日命の子孫は出雲臣出雲国造として、第二十五大果安国造の時に杵築へ移住するまで当社の祭祀を執行、移住後も新嘗祭奉仕に参向され又代継の印綬とも云うべき神火相続式に参向されそれ故付近には国造館跡、国造家墓地、古墳(国造塚と云われている)国庁国分寺跡等史蹟も残存古代出雲の中心であったことが窺える。(神国島根)

 「大庭社 伊弉冊尊の神廟なり、正殿東向、内殿右より入りて西にむく、凡、内殿自余の社とはかわれり、祠官語しは、此神伊弉諾尊より先に神退みまかります故に神魂かんみたま明神ともいえり、―略― 奈美尊の神魂かんみたま静坐所を神納山と号す、それより十五町去て今の地に遷まつる、 ―略― 杵築國造代替火嗣といへるも當社に来ての事なり」(雲陽誌)

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:伊弉冊尊いざなみのみこと
 配祀神:伊奘諾尊いざなぎのみこと
 境内社:貴布袮神社、稲荷社、外山社、荒神社、蛭子社、武勇社、熊野社、伊勢社、杵築社、秋葉社

 所在地:松江市大庭町563
 訪問日:2021年3月15日


南へ向かって参道が直進する。「大宮道」と刻まれている。一の鳥居

二の鳥居鳥居手前から右への径がある。鳥居脇の歳徳神

石段手前の社名碑参道の石段参道脇の石灯籠

右へ急な石段を上がる。石段脇の苔むした手水鉢拝殿

本殿社殿の全景境内の全景

本殿左脇の境内社貴布袮神社、稲荷社外山社

左奥の境内社荒神社荒神

蛭子社武勇社本殿右脇の境内社

御釜殿熊野社伊勢社

杵築社 社務所二の鳥居の手前から右へ入る。

坂道を上がって行く。石段を上がる。小さな社がある。

秋葉社




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