宇留布総荒神うるふそうこうじん


 平原室の民家の脇から山へ上がる径(鉄塔巡視路)があり、山へ入ったところで分岐するので右の坂道を上ります。坂道には石段が残っていて、昔からよく人が通ったことが伺われます。鉄塔を左上に見ながら、山径を上っていくと、前方に白い御幣が目に入り、宇留布総荒神と刻まれた石柱が立っています。この碑には、昭和5年12月建之とありました。
 この碑の手前左側のアオキが繁る藪の中に、宇留布神社(三島大明神)の跡があり、文字は消えていますが、標柱が立てられていました。神社跡については宇留布神社に載せています。

 「中世の三島神社は宇留布山(室山)中腹にあったと考えられ、現在『宇留布荒神』が祀られている左隣に、神社跡の石垣が残っている」(八雲村誌)

 所在地:松江市八雲町平原室
 訪問日:2021年4月11日


民家の間を入る。分岐を右へ曲がる。石段の残る坂道を上がる。

左に鉄塔を見て、林内を進む。径の先に白い御幣が見える。

宇留布総荒神とある。荒神の手前、左の藪の中に神社跡がある。

神社跡の標柱




松江の神社