産魂神社跡 |
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八雲町西岩坂青木に現在もあるとされる産魂神社を探しました。散歩中の方に尋ねますが、「わからない。昔はあの山に神社があったが、今は磐坂神社にある。神社跡には今でも石垣が残っている。」ということでした。もう一人の方も、「あの山に神社はあったが、今は他にはない。」とのことで、山の際へ行ってみると、竹やぶの中に神社の跡らしい、石垣や石段、また自然石の立石などがありました。荒れ方をみると、相当古い時期に廃止されたという気がします。 「青木の『産魂神社』の祭神は、垣(埴)安姫命、沖津彦命、沖津姫命であるが、埴安姫命は『日本書紀』によれば、イザナミノ命が火ノ神カグツチノ神を生み、病臥の時生まれ給うた神で、土の神である。沖津彦・沖津姫両神は、スサノオノ尊の孫神にあたり、奥津日子命、奥津比売命と記すのが本来の称号で、奥は燠を意味し、火の根源の神ともされている。この三神を祀るのは土器を作ることを意味し、この地域で土器製造が行われていたとも考えられる。」とあります。(八雲村誌)
なお、八雲村誌では、「明治8年に磐坂神社境内末社に遷す。」とあり、また「現在宮が統合されずに残っていたり、再建建立されたりして、年々祭礼が営まれている神社は、―略― 青木の『産魂神社』」とあり、村誌編纂当時に青木で祀られているとされています。八雲村誌の情報に誤りがなければ、八雲村誌の書かれた1998年の近年には存在したということになります。20数年前にあったということならば、なにか情報があると思われます。
出雲風土記:
所在地:松江市八雲町西岩坂青木 |
神社跡は、藪の中にあるという。 | ||
藪の中に石垣がある。 | 中には石段が残っている。 | |
大正4年測量昭和22年発行の地図に載っている。 |