筑陽神社ちくようじんじゃ


 揖屋の国道9号の万原池から分かれて、北へ向かうと左手に神社があります。社名の読み方については、Web上には「ちくよう」と「ちくや」がでてきます。

 「大森神社 事代主尊をまつる 延喜式には筑陽神社とあり、天正八年三刀屋弾正正忠建立の棟札あり、往古には此処より十町計南田圃の中に社あり、寛文六年今の宮地に造営す、山を明福と号す、祭日八月十六日神事畢て、近里遠村の土人群参して相撲を催す、昔は流鏑馬などありしとなん、今は其事絶たり」(雲陽誌)

 「社殿が現在の位置になったのは、寛文6年(1666)の大洪水の時で、筑陽川の氾濫により度々社地が変わっています。」(境内案内板)

 「風土記に調屋社とあり又筑陽川源出郡家正東一十里一百歩萩山北流入于海となり、今意東村なる大森大明神是なり、事代主命を祭るとのへり、往古は此の社地より十町斗南田畝の中にありたるに寛文六年のころ今の地に遷奉りしよしいい傳えたり」(出雲国式社考)

 「旧社地は、・・・次に遷った場所は御旅所といわれていて、筑陽神社から東へ進むと川沿いにある。」(出雲神社探訪)

 「もともと、本谷中組宮谷にあったとの説もあり、筑陽川氾濫で度々社地を転じている。」(東出雲町誌)

 出雲風土記:調屋社つきやのやしろ
 延喜式:筑陽神社
 主祭神:事代主命ことしろぬしのみこと
 合祀:速飄別命はやつむじわけのみこと(風土記:同社、延喜式:同社坐波夜都武自和気神社)
 境内社:伊勢宮、天満宮、火守秋葉神社
 参道脇小祠:住吉神社、瘡守神社、金刀比羅神社、杵築神社、稲荷神社、宗忠神社

 所在地:松江市東出雲町下意東815
 訪問日:2021年1月14日、2022年4月6日


筑陽神社

手水舎参道脇の5基の小祠忠魂社

参道随神門筑陽神社拝殿

筑陽神社本殿伊勢宮(本殿右)

天満宮(本殿左)一段高いところに小祠がある。火守秋葉神社

神社東方の橋を渡る。

御旅所




松江の神社