推恵神社すいけいじんじゃ


 西川津町市成の丘の上にあり、川津公民館のパンフレットに「楽山東の小高い地に、松江藩が創建したという端正なたたずまいの当社が建つ。」とあります。

 「当社は日御崎神社の小野尊俊検校の霊を祀るものである。これを祀るにいたった事情を正式に記したものはないが藩主綱隆は小野尊俊検校を隠岐の海士に配流し、尊俊検校は同地で没したので、その霊を慰めるために神社に奉祀したものと思われる。世間ではその霊が松平家に祟るのをおそれたためとおもわれていたようである。」(川津郷土誌)

 「享保十八年松江藩主松平宗衍公の勧請により創建され、当時は「推恵大明神」と呼ばれ、祭礼時には芝居小屋などで賑わったそうです。祭神は日御碕神社の宮司であった小野尊俊(おのたかとし)で、1674年に時の松江藩主に隠岐の島へ流され、失意のうちに亡くなった方です。その後藩主の身辺に不祥事が相次ぎ、祟りを恐れ霊を鎮めるため建てられたのだそうです。」(なにわ一水ブログ)

 「明治四年藩主の別野楽山々内に鎮座ありし稲荷社、天満宮、三神社(諏訪神社)を本社に合祀した。」(神国島根)

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:小野尊俊おのたかとし
 配祀神:倉稲魂命、菅原道真、武御名方命、誉田別命
 境内社:御前神社、厳島神社

 所在地:松江市西川津町市成2606
 訪問日:2021年3月4日


社名碑

鳥居を潜ると手水舎がある。明和三年丙戌(1766)の石灯籠

狛狐、狛犬、灯籠が並ぶ参道狛狐

狛獅子、狛犬

元治二年乙丑(1865)の石灯籠拝殿扁額、推恵大明神、天満宮、稲荷大明神

本殿右側の境内社御前神社

文政八年(1825)の石灯籠参集殿




松江の神社