志多備神社 |
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八雲町西岩坂の道路を南に進むと西岩坂農道の高架を過ぎたところで、東の山裾に鳥居が見えます。境内には、桑並地区の総荒神の依代として祀られる、スダジイの巨樹があります。境内社は社名がついていないので、狐が置かれている稲荷神社と思われるものを除いては不明です。 「本社は西岩坂桑並部落の中央山腹守神田に位置し雲陽誌によればもと王子権現といわれしが尼子の兵火にかかり古文書宝物等残る物なし。」(神国島根) 「また同社所蔵の棟札は応永十(1403)年であり、そこには『磐坂桑並志多美権現一宇』とみえる。王子権現への変名が確認できるのは慶長十(1605)年の棟札「岩坂桑次王子権現社一宇』を初めとする。以後、江戸末までは一貫として『王子権現』であった。しかし、中世まで『志多備』の名を継承していたことは注目に値する。」(出雲国風土記註論) 「近世には『王子権現』と称されている。・・・現在末社として右(本社からみて)に『大元神社』(事解之男命)左に『聖神社』(速玉之男命)を配し、」(八雲村誌) 雲陽誌には「王子権現」と社名だけが載っています。
出雲風土記:志多備社
所在地:松江市八雲町西岩坂1589 |
山裾に鳥居が見える。 | 社名碑 | |
狛犬 | ||
自然石の石灯籠 | 手水鉢 | |
参道右側に径がある。 | 社日碑が祀られている。 | 参道の石段を上がる。 |
狛犬 | ||
随神門 | 拝殿 | |
昭和八年の石灯籠 | 本殿右側の境内社(聖神社) | |
本殿左側の3宇の境内社 | 境内社 | 境内社(大元神社) |
境内社 稲荷神社 | 荒神が祀られたスダジイの巨木 | 桑並地区の総荒神 |