港沿いの道路から、美保小路区集会所、歳徳神の横を通って路地を入り、十字路を左折して、次の路地を入ります。路地を奥へ入ると、右手に地主社の鳥居があり、その前を直進すると、山の中の石段の上に小さな社があります。
神社の説明板には、「幸魂神社のいわれ
この社は、昔から健康を願う人達が幸せを求めて祈願してまいりました。特に男女の下の病によく効くといわれ、かつては芸者さん達からよく信仰されたといわれます。最近まではどのような神様が奉ってあるのか定かではありませんでしたが、平成15年2月に遷宮の際、寛政6年9月(西暦1794)の棟札が見つかり、『奉造立幸魂神社三穂津姫霊廟一宇成就之攸』と記載されていました。霊廟とは墓のことです。
又、社の傍に石碑がありますが内容は次のように記載されています。
『是時大巳貴神問曰然則汝是誰邪對曰吾是汝之幸魂奇魂也』この意味は日本書紀によりますと、この時大巳貴神(大国主神)は『それなら、そなたは誰か』と問われると『私はそなたの幸魂奇魂である』と答えました。
『幸魂』とは幸福を与える神の霊魂、『奇魂』とは不思議な徳を持って万事を左右する神の霊魂です。」とあります。
幸魂社は、客人社に合祀されているとされますが、同一社かどうかは不明です。
出雲風土記:
延喜式:
主祭神:三穂津姫命
所在地:松江市美保関町美保関
訪問日:2021年9月29日
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