宮谷の荒神こうじん


 東出雲町乗光寺の谷に神社跡があるということで、訪ねてみました。
 乗光寺の谷は宮谷と呼ばれていますが、公民館の館長や山仕事をしておられた方に聞いても、神社があったということはわかりませんでした。宮谷と呼ばれていることから、神社などがあったことは確かのようです。谷を上がってみると、乗光寺から少し入った右手の林内に荒神さんが祀られており、石灯籠が残っていました。2年ほど前に崖が崩れて様子は変わっているとのことでした。

 「乗光寺の谷をしばらく進むと山手に登り口があって、そこには神社の跡らしき灯篭や石が散らばっていた。確かにここには何かの神社があったようである。これが同市穂社かどうかはわからない。市穂社の旧社地かもしれない。」(出雲神社探訪)

 「『同市穂社』に関しては知る手だてはない。但し先の『村々絵図』をみると上意東の名刹乗光寺の左手の谷を『宮谷』と記していることに注目しておきたい。」(出雲国風土記註論)

 「筑陽神社 ・・・もともと、本谷中組宮谷にあったとの説もあり、筑陽川氾濫で度々社地を転じている。」(東出雲町誌)

 主祭神:
 所在地:東出雲町上意東中組
 訪問日:2021年2月6日


乗光寺の横から宮谷を入る。山へ入る径がある。荒神が祀られている。

灯篭の上部が残っている。




松江の神社