熊野神社くまのじんじゃ


 佐々布の丹部神社から南へ上って行き、神社について尋ねると、「高速の近くに名前はわからないが、神社跡がある。」とのことで、さらに南へ上がりました。道路が分岐し、山陰自動車道の下をくぐる作業道を少し入った所の家(みやんした「宮の下」)で尋ねると、「家の横を上ったところだが、草が藪になっていて通れるかどうかわからない。」とのことでした。草地を少し上がると、背の高い草が生え、径などはわからない中を上がって行くと、竹藪の手前で平場になり、狛犬や石灯籠がありました。奥には荒神が祀られていたので、1年に1度くらいは草刈りがされるのかもしれません。

 神社の名前がわからないので、谷を挟んだ高台にある家を訪ねて話を伺いました。「横屋さん(神主)の話では、格式の高い熊野神社だということだった。以前は、跡地が高速道の通っているところにあったので、少し下がったところに移した。」とのことでした。今は大森神社に合祀されています。
 後日、字名を調べていると、現地は御崎谷ということがわかり、大森神社に合祀された「熊野神社」とわかりました。

 「由緒 紀州熊野神社より杦畑に勧請と伝え、その後、社が大破したため、元禄年間(1688〜1704)に、御崎谷の三島家所有の山林に遷座したと伝える。1908年(明治41)大森神社に合祀。」(宍道町史)

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:伊弉冊命いざなぎのみこと
 配祀神:
 境内社:

 所在地:松江市宍道町佐々布御崎谷
 訪問日:2021年7月14日


民家前の道路を入る。曲がり角に石地蔵が祀られている。民家横の草地の斜面を上る。

草薮を竹林へ向かって上がる。平場に狛犬や石灯籠がある。

狛犬手水鉢

文久元年の石灯籠社日碑荒神




松江の神社