北代若八幡社きただいわかはちまん


 八雲村誌の近世の神社の項に、「宝暦十四年(1764)当時の熊野の神社 北代きただい若八幡社 (市場 北臺) 八幡三座」とあるので、市場の集落を訪ねました。
 集落の家で尋ねると、「北台は国道のところで、公園の西の山を5〜6m入った所に石垣があり、そこに八幡さんがあったと思う。公園の水飲み場付近から上った所だった。」とのことでした。

 水飲み場付近の山際は四方竹が密生し、また急斜面になっているようで、侵入が困難です。右の東屋の奥からは斜面も若干緩やかで、竹もまばらな状態なので、この付近から入ってみました。竹の間を通り抜けながら、斜面を左へ向かうと、県道近くの斜面に踏み跡のようなものがあり、加工された石材や、並べられた石がありました。神社跡の確認はできませんでしたが、紋の入った屋根の棟石が残っており、何らかの建物があったことは間違いないようです。民家が建てられるような広い平坦な場所ではないので、この辺りに、神社があったものと思われます。

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:八幡三座
 境内社:

 所在地:松江市八雲町熊野市場
 訪問日:2022年5月21日、2022年6月9日

農村公園中央あたりの山にあったとのこと。竹が密生し、右手の東屋付近から入る。

斜面を上り、左へ向かう。加工された石がある。並べられたように見える。

紋の入った屋根の棟石がある。この辺りにあったのでは。

県道へ下りてきた。




松江の神社