春日総荒神かすがそうこうじん


 春日町の山の斜面の住宅の間を上がると、山へ入る道が続いています。竹林の中の道を行くと、注連縄が張られ、一対の狛犬の奥に新しくなった石祠があります。
 注連縄が張られ、御幣が立ててあるので、近くの家で尋ねたときに、「最近は祀っていない。」と言っておられたのは、藁蛇を作っていないということだったと思われます。

 この荒神が本宮神社跡なのか、あるいは、跡地は頂上にあるのか、どちらにせよ、本宮神社に関係するものと思われます。

 「荒神 (内田註・何も記述はないが、須賀神社へ合祀された本宮神社の旧跡即ち春日町田原谷の頂上より南へ少し下がった所に、現在そう荒神の名で春日町東部の町民により祭られている荒神か、或は雲陽誌の荒神であるかもしれない。また本宮神社跡地となってからは、地元民はこの荒神を代りに祭っていたとも言われる。」(法吉村誌)
 「即ち春日町の字田原に田原神社が鎮座していたが、慶長十二年堀尾吉晴の松江築城の際、城の鎮護として奥谷村の宇賀神社境内に遷座された。これ以来、元の字田原の神社は、奥谷の田原神社の元宮であるので、本宮神社と改称された。その後、本宮神社の維持が困難となったので、延宝四年(1676)に春日町に鎮座の天王社に合殿されることになった。この神社が現在の須賀神社である。」(法吉村誌)

 出雲風土記:
 延喜式:
 主祭神:
 境内社:

 所在地:松江市春日町
 訪問日:2022年3月20日


山へ入って右に曲がる。注連縄が張ってある。

新しい石祠になっている。





松江の神社