磐坂神社いわさかじんじゃ


 八雲町西岩坂の八雲小学校のグランドの裏山にあります。小学校の体育館の横から入ると、参道の鳥居があります。また県道53号から市道役場深原線が分かれたところから西側に細い道が並行して南下し、尾根の先端から山へ上がる参道が続いています。

 (八雲村の祭祀習俗)に旧社号は「小坂大明神」とあります。

 「創立年代は不詳なれど当地方の氏神として、崇敬され、本岩坂村の地名も当地より起こったものと思う。」(神国島根)

 「小坂明神 根裂神をまつる、縁起なし、故に鎮座しれず、慶長十三年建立棟札あり、社邊古樹おゝし、」(雲陽誌)

 「風土記に石坂社とあり、岩坂村にあり、風土記秋鹿郡恵曇郷條に須佐能乎命御子磐坂日子命云々とある、此神を祭れる也」(出雲国式社考)

 「岩坂社は、大草郷岩坂村神納山に静坐す、伊佐奈弥命の神魂社是也、後に大庭に遷座し、これを神魂大明神と謂う」(出雲風土記抄)とあり、神魂神社に比定しています。

 (境内社の)「『健雄神社』は明治四十四年四月一日『磐坂神社』境内に移遷されたが、由緒によると、『素盞嗚尊南海に遊び玉う時牛に騎り此所に来り玉い牛を此所に留め玉う故に此所を牛ノ宮と云う・・・旧年近郷の庶民牛馬共疫病流行防ぎ難きを憂い此地に素盞嗚尊の霊跡ある故に備後国鞆より重ねて勧請の由故に祇園牛頭天王と唱う御一新神仏混淆廃止の□に健雄神社と改称す。』とある。」(八雲村誌)

 出雲風土記:石坂社いわさかのやしろ
 延喜式:磐坂神社
 主祭神:磐坂日子命いわさかひこのみこと
 配祀神:国狭槌命くにさつちのみこと伊邪那岐命イザナギノミコト岩裂神いわさくのかみ根裂神ねさくのかみ岩筒之男命いわつつおのみこと伊邪那美命いざなみのみこと
 境内社:稲荷神社2宇、健雄神社、小祠2宇

 所在地:松江市八雲町西岩坂946
 訪問日:2021年3月9日


市道の西側に細い道が並行する。突き当りの坂道を上がる。民家の前から山へ向かう。

参道脇の林内に荒神がある。左の分岐は大日堂へ下りる。

右側に墓地がある。右の分岐は小学校へ下りる。

鳥居をくぐった右上に石碑と小祠がある。社日碑

小坂天満宮狛犬

小さい古い狛犬

手水鉢随神門境内

大正十四年の石灯籠拝殿

本殿境内社 稲荷神社右奥に2宇の小祠がある。

境内社 稲荷神社境内社左側の境内社 健雄神社

健雄神社前の牛神境内社

小学校体育館横からの参道

体育館とグランドの間の道路を入る。突き当りに鳥居がある。石段を上がる。

尾根の参道に出会う。参道の先に鳥居が見える。




松江の神社