布奈保神社ふなほじんじゃ


 浜佐田町の大きな石灯籠から集落の路地へ入り、奥まった所で山際の石段を上がると、広い境内に神社があります。

 「浜佐田灘角田にあり、祭神を伊奘諾命・伊弉冉命・蛭兒命・鳥岩楠船神の四柱が祀られ、市杵島姫命が合祀されている。創建年は不詳ですが、風土記に記載された国社です。社伝によれば、北西に約500メートルのところの宍道湖岸にありましたが、往古戌年の大洪水以来度々水害に遭い後に社殿を移したと伝わり、旧社地のあったところを宮垣と称します。」(生馬公民館パンフレット)

 「船尾三社明神 伊弉諾伊弉冊蛭児尊島船神相殿に坐す、・・・船尾三社明神と云は風土記に布称保社と云へり、社司の傳には蛭児大神天の御船にのり給いて斯濱辺に到り給いて鎮坐を定め給うなり、其後人王二十二代用明天皇の御時佐田大神を遷し奉り殿を三所に造立し船尾明神と申す也、船尾と云は、天の御船の留り坐す故に云なり」(雲陽誌)

 「稲荷神社 本社境内に鎮座、祭神倉稲魂命、由緒不詳なり。元市杵島神社境内に在りしを該社布奈保神社に合祀の際境内に移御せり。」(生馬村誌)

 出雲風土記:布奈保社ふなほのやしろ
 延喜式:
 主祭神:伊耶那岐命いざなぎのみこと伊耶那美命いざなみのみこと蛭児命ひるこのみこと鳥岩楠船神とりいわくすぶねのかみ
 合祀神:市杵島姫命
 境内社:稲荷神社

 所在地:松江市浜佐田町1029
 訪問日:2021年3月23日


大きな石灯籠から路地へ入る。路地の奥の石段を上がる。

鳥居の奥に社殿が見える。木立の間に参道がある。

1対の石灯籠と2対の狛犬が並ぶ。手水鉢大正九年の石灯籠

狛犬拝殿

扁額本殿右の境内のお地蔵様

荒神本殿奥の境内社 稲荷神社

境内小祠林内の小祠社日碑

境内の全景




松江の神社