客神社きゃくじんじゃ


 東出雲町今宮の集落から国分寺跡付近へ向かう農道の脇にあり、注連縄が張られています。神社としては廃社となっていますが、以後も地域では祀られているようです。
 この杜は、出雲国風土記の「意宇の杜」の推定地で、「客の森」と呼ばれ、タブの古木が祀られています。他に六所神社近くの「八幡の森」が候補地として挙げられています。

 「客神社 竹矢村字客原 祭神 八束水臣津野命 延喜式及風土記登記の神社なり只田の中に小山有り其古木の木に幣帛を立て以て神社と称す 廃社 昭和二十三年十月二十六日抹消」(神社明細帳)

 「意宇杜 ・・・加藤義成氏が可能性として指摘した六所神社の東方の水田中にある八幡の森と呼ばれる小さな『丘』が『出雲国風土記』の記述に整合すると考える。一般的に有力視されている客ノ森(松江市竹矢町)は・・・山陰道の北側に位置し、『郡家の東北の邊』という・・・記載からみて不適切である。」(出雲国風土記註論)

 出雲風土記:意宇の杜おうのもり
 主祭神:八束水臣津野命やつかみずおみつぬのみこと

 所在地:松江市竹矢町
 訪問日:2022年5月5日


竹矢町
田んぼの中に茂みがぽつんとある。




注連縄が張られ、お祀りがされている。

説明看板




松江の神社